超能力者に大切なこと
そもそも超能力って言われるものの多くを生物学的にみていくと、
人間にはその能力がないはずなんだが。
テレキネシス…物質になんらかのエネルギーを作用させ触れることなく動かす。
だからそのパワーソースは何だっての?
空気圧か?電磁気力か?まさか重力じゃないだろうな?
ものによったら息吹きかけたほうが速い。
テレパシー…思ったことを直接伝える。
信号伝達方式は何だ?電波か?音波か?重力波はありえねーぞ。
微細な音波を感じ取るのかもしれないがな。条件付△。
予知…未来を予測する。
予測するための情報が必要だぞ。
しかも量子力学的には予知言った瞬間その未来は崩壊するんだが。
というわけで超能力は存在しないと。
…それで終わらせると思うか?思うわけないよな!
しっかし困った。
俺には超能力ないし、しかもそれを修得する方法もわからん。
電線でも体の中に埋まってたらなあ。
…電線?あ、あるぞ。アレを電線と呼ぶのは気が引けるが。
神経。そうさ大量の神経があれば大量の電流が流せる。
電流さえ流せりゃこっちのもんだ。
磁力だって作れる、電波も送れる。
…もちろん装置は必要だけどな。
で、人間の神経なんだが…そんな大量の電流流れてません。
もおいいわかった!
遺伝子いじって脳いじって超能力者にしてやるからそこに寝ろ!(女子限定)
…まだ捕まりたくないからやらないって。
くっそー、電気、電気さえ起こせれば…。
…バチって、いてぇなあもう。静電気。
冬になると厄介だよなあまったく。
静電気?そうかそれか!
静電気を起こして蓄積すればいい。そうすれば超能力に匹敵する
力を見せつけることになるわけだ。
以前テレビでナイナイの岡村さんがやってましたよ。
鉄板を焼ききり、素手で焼肉。蛍光灯点灯。
まさに超能力(のようにみえる)。
バンデグラフという静電気発生装置を使えばこのくらいの芸は出来るわけで。
問題は人間がそんな大量の静電気起こせるわけもない点だが。
まあ正直超能力者もそんなに便利なもんじゃない。
実は知り合いに、その超能力に匹敵する力を持った人がいて。
彼はその、極度の帯電体質で。ちょっと雑談してたわけだが、
私が鉄製の物に触ってたところ、彼も同じものに触れた。
その瞬間、バチッ!って音が聞こえて、私は激痛をその鉄製のものから感じた。
で、みたら彼も激痛で悶絶していた。
数万ボルトはあったんじゃないか、あれ。
電気ウナギも放電の際は激痛を感じるというし。
作用反作用の法則でもないだろうが、それだけのエネルギーを放つとなると、
かなりのリスクを伴うことになるはずだ。要は自分も感電。
超能力者になるには、「覚悟」が必要だ。